LE POTIRON 10周年記念イベント

今日のプレイリスト

  1. Cidre Transparente 2020 / Cidrerie du Vulcain
  2. Cidre Sec Sensuel 2019 / Cidrerie du Vulcain
  3. Auxerrois 1er Passage 2018 / Domaine Petit Poucet
  4. Pinot Gris STZ 2018 / Domaine Petit Poucet
  5. Suff’Hic Blanc 2020 / Domaine Fischbach
  6. Suff’Hic Rouge 2020 / Domaine Fischbach
  7. Aphrodite 2020 / Les Bois Perdus
  8. La Terre Rouge NV (21) / Benoit Camus
  9. Ch. Roulant NV (20-21) / Benoit Camus
  10. Le Vagabond NV (20) / Benoit Camus
  11. Fantasmagorie L19 / Xavier Marchais
  12. Elixir mysterieux L15 / Xavier Marchais

Cidre Transparente 2020 / Cidrerie du Vulcain

スイスのシードルリー デュ ヴュルカンが手がけるシードル(リンゴの発泡酒)

当主ジャックのてがけるシードルは、どれも原種により近い古い品種のリンゴを用いていますが、この「透明」という意味のトランスパラントもそんな古いリンゴの品種名です。

そんな名前にふさわしい、クリアで爽快な味わいのこのシードルは、シードルリー デュ ヴュルカンのスタンダードとも言えるファンの多いシードルです。

Cidre Sec Sensuel 2019 / Cidrerie du Vulcain

シードルリー デュ ヴュルカンのいつものエチケット(ラベル)デザインとはがらっと変わったこのシードルは、リンゴの収穫量が少なかった2019年の不足分を補うためにノルマンディー地方からリンゴを購入して造ったシードルです。

セック ソンスエルとは「官能的な辛口」という意味で、どこかアンリ・ルソーにも通じるようなビビッドで力強く描かれたエチケット(ラベル)の絵とあわせてこのシードルの原始的で根源的なエネルギーに満ちた魅力を表現しています。

Auxerrois 1er Passage 2018 / Domaine Petit Poucet

be a good friendの新しいオトモダチ(造り手)アルザスのドメーヌ プティプセ。オーセロワという爽やかな品種ですが、強烈な凝縮感と硬質なミネラル、奔放な果実味が印象的ないきいきとしたワイン。

Pinot Gris STZ 2018 / Domaine Petit Poucet

be a good friendの新しいオトモダチ(造り手)アルザスのドメーヌ プティプセ。グラン・クリュ(特級畑)に植わるピノ グリをマセレーション(果皮と果汁を浸す手法)をして鮮やかな色調と香ばしさ、強烈な旨味を備えたワインに仕上げました。

Suff’Hic Blanc 2020 / Domaine Fischbach

ドメーヌ フィシュバックにとってのスタンダードワインと位置づけられたこのスフィック ブランで用いられている品種もアルザスで馴染みの深いシルヴァネール、オーセロワ、シャスラといった品種のブレンドで造られています。

初ヴィンテージとなった2020年は、少しピチピチとした微発泡感があり、香ばしい風味とコクのある旨味を備えたバランスとなっていて、抜栓直後はビートニックのイメージに近い印象です。それが、抜栓翌日になるとキラキラとしたミネラル感と華やかな風味が感じられるようになり、エレガントさを垣間見ることができるようになります。

Suff’Hic Rouge 2020 / Domaine Fischbach

ドメーヌ フィシュバックにとってのスタンダードワインと位置づけられたこのスフィック ルージュで用いられている品種ももちろんピノ ノワールで、マセラシオン(果皮を果汁に浸漬する作業)の期間をやや短くし、フレッシュさと飲み心地の良さを引き出すようにしています。

2年目となる2020年は、淡い味わいであった2019年と比較するとより凝縮感を感じるバランスとなっていて、カシスのコンフィチュールを思わせる華やかな風味にスパイス、火山を思わせるスモーキーさがあり、いきいきとした躍動感のある果実味が楽しめます。

Aphrodite 2020 / Les Bois Perdus

キュヴェ名のアフロディート(日:アフロディーテ)はギリシア神話の女神で、愛と美と性を司る神とされています。このワインは樹齢が25年と50年それぞれのグルナッシュを用いて造られていて、醸し(果皮と果汁の浸漬)の期間を若い樹齢のブドウは1週間、高い樹齢のブドウは3週間と分けることでフレッシュな果実味と複雑で凝縮した風味を併せ持ったバランスの良いワインに仕上げています。

造り手自身も、太陽のエネルギーとスパイスの風味が詰まったポテンシャルの高いキュヴェと評価している自信作です。

La Terre Rouge NV (21) / Benoit Camus
Ch. Roulant NV (20-21) / Benoit Camus
Le Vagabond NV (20) / Benoit Camus

久しぶりの入荷となったボジョレーの造り手ブノワ カミュの三部作。天候で軽やかなな仕上がりになった2021年と対象的に暑く凝縮した2020年。それぞれのヴィンテージに加えてこの2つのヴィンテージを混ぜてバランスをとったキュヴェが登場しました。

ブノワのワインはいつもいきいきとした果実味と湧き上がるようなパワーに満ちたワインです。今回もぜひお楽しみください!

Fantasmagorie L19 / Xavier Marchais

おどろおどろしいエチケット(ラベル)とファンタスマゴリという名前。ファンタスマゴリは、18世紀末にフランスで発明された幻灯機を用いた幽霊ショーのことですが、1908年に発表された世界初と言われるアニメーション映画のタイトルでもあります。

このワインは、1981年に植樹された樹齢の高い白ブドウのシュナン ブランを用いて、赤ワインを仕込むのように果皮を果汁に浸漬させるマセレーション(醸し)を8ヶ月行いました。また、瓶詰めの際には澱(おり)をあえて取り除かずにワインに厚みを加えることを意図しました。

Elixir mysterieux L15 / Xavier Marchais

エリクシール ミステリュー「神秘の霊薬」と名付けられたワイン。Mystérieux のはずがエチケット(ラベル)の表記が、Mytérieux となっているのはご愛嬌。

グザヴィエ自身が手掛けたシュナン ブランを用いて造られた白ワインを何年にもわたってウイヤージュ(熟成中に目減りしたワインを補う作業)を行わずに酸化的な環境で熟成させたワインです。

濃い褐色となった色調とシェリーを思わせる酸化的なフレーバーがあり、味わいの芯の部分には強靭なミネラル感があり、それをとりまくように重層的な旨味と果実味が広がっています。緩さはなく、非常に引き締まったシャープなバランスですが、余韻は非常に複雑で、まさに表現力の塊のようなエネルギーに満ちたワインです。