ある自然派ワインのサロン(試飲会)の様子

ポッドキャスト「自然派ワインとオトモダチ」を始めました。

2022年9月3日から、以前からずっとやりたいと思っていたポッドキャストの配信をスタートしました。ポッドキャストは、インターネットを介して音声番組を配信するラジオのようなサービスです。

この音声配信を聞くためには、iPhoneをはじめとするiOSデバイスをお使いの方であれば、アプリの追加のインストールなどは不要で、Apple Podcastsから配信を聞くことができます。

Androidユーザーの方は、Google Podcastsというサービスプラットフォームがありますが、お使いのスマートフォンのメーカーによって追加でアプリのインストールが必要です。

こうしたPodcas 用のアプリ以外でもSpotifyやAmazon Musicといった各種音楽配信サービスでも視聴することができます(以下のお好みのアプリ・サービス名ボタンをクリックするとポッドキャストの番組ページが開きます)。

なぜポッドキャストをはじめたのか

ということで、今日はなぜポッドキャストを始めようと思ったか、その理由をご紹介したいと思います。

まず、be a good friendの仕事というのは、遠く離れた地で人生をかけて仕事に取り組む自然派ワインの造り手たちからその作品を預かり、良い状態で皆さんにお届けして、美味しく楽しんでいただくことです。この美味しいワインを美味しく楽しんでもらうというのが、まず大前提として重要です。

と同時に、ただ単に美味しく楽しんでもらうだけではなく、1本1本の目の前にあるワインたちが、どんな人が、どんな場所で、どんな想いで、造っているのかというのを知ってもらいたいとも考えています。

こういったストーリーや背景をお伝えするために、これまでは主にテキストで発信してきました。具体的には、このwebページを中心に、造り手自身の紹介であったりや、その想い、また新しくリリースされるワインの味わいであったりを紹介してきました。

実を言うと、このテキストでの発信というのはものすごくエネルギーが必要です。構想段階から集中力も必要ですし、出来るだけ分かりやすく伝えようと思うほど時間がかかってしまいます、

しかしある日、とあるお客様に「文章を読むのも結構大変だよ」と言われたことがありました。

こうして言われてみて、気づかされたのですが、確かに文章をしっかりと読みこむには、まとまった時間が必要です。しかしこのまとまった時間と集中力を用意するのは、多くの人にとって難しい課題です。

そんなとき、音声であれば日常の中での色々な作業中の時間にも聞けるので、もっと伝わる人が増えるのではと気付きを得たのが音声配信をはじめた一番の理由です。

実際私もポッドキャストだったり、ラジオだったり、オーディオブックを何かの作業をしながらよく聞いています。手や目がふさがっていても耳さえあいていれば、ポッドキャストを聞くことができるのです。

be a good friendが普段、コミュニケーションを多くとるお客様は、ワインショップや飲食店でお勤めの方が多いです。そういったパートナーの方々に、車で配達に出ている時間や料理の仕込みをしている時間などに聞いてもらえればなというのが最初の構想でした。

プロだけでなくワインラバーにも聞いてもらえる話を

しかしここで、いわゆるプロフェッショナル向けのディープな話ばかりをしても、聞いてもらえる人の数が限定的なのではという不安もあり、せっかく配信するのであればより多くの人に聞いてもらいたいと思い、少し話のテーマを大きくすることにしました。

具体的には、プロに限らず多くのワインラバーに、今よりもっと自然派ワインを好きになってもらえるような情報をお届けすることを目標にしています。

そしてそれは、単純な美味しい美味しくないや好き嫌いといった枠組みでワインを捉えるのではなく、さらにその奥にある造り手の人柄や生き様に思いを馳せてもらえるようになっていただきたいという願いでもあります。

そもそもワインは難しいものと思われがちです。また実際そういう側面もあります。

ワインが語られる際には、品種だったり産地だったりと色々なファクターが登場し、さらにはラベルを眺めてみても書かれているアルファベットの羅列が、何を示しているのかよくわからないみたいなことが起こります。

こうした複雑さが、「ワインってちょっと難しいな」と思わせる一因になっているのです。

このような状況下で「ワインは好きだけれど、あまり詳しくない」と思っている方々が、日々感じるような素朴な疑問であったりや知ってると得するアイデアなどをポッドキャストの配信の中でお伝えしていきたいなと思っています。

最終的には、このポッドキャストを聞いた方が、自分に合うぴったりのワインを自分で見つけることができるようになるのが目標です。

この自分にぴったり合うワインというのは、実はすごく重要で、そもそも世界にある全てのワインを飲むことができる人は一人もいません。

これは、こう想像していただけるとわかりやすいのですが、仮に私やあなたが世界一のお金持ちでワインを購入するにあたって経済的制限が全くないよという状況だったとしても1年間は誰しもに平等に365日しかなく、毎日一本ずつワインを飲んだとしても365本しか飲むことができないのです。

これを友人だったりや家族だったりとシェアして飲んだとしても1年の間に1000本を飲むことはできないのではないでしょうか。

そもそも星の数ほどあるワイン中で、自分が出会い、楽しんで飲むことができる本数は限られています。

もちろん、ワインを仕事にしているプロフェッショナルが、試飲などを通じて、ほんの少しを口に含んでそのワインをジャッジするということは行われています。しかし、これはあくまでインスピレーションを得るための試飲でしかなくて、ワイン1本に向き合って楽しむのとは別の行為です。

このポッドキャスト「自然派ワインとオトモダチ」では、リスナーの皆さんの素朴な疑問にお答えしたりして、自分にぴったりのワインであったり、ファンになれる造り手たちを見つけていけるようにサポートしていきます。

ただ、ワインの話ばかりではつまらないので、食の話や暮らしの話、農業や自然環境の話などもお届けしていきたいと思っています。

番組へのご質問・感想・コメントなどをお待ちしております。 ご質問などは、各種 SNSで #自然派ワインとオトモダチ とハッシュタグをつけてお寄せください。

皆さんの素朴な疑問が、次の日のエピソードとなり、まだ見ぬ誰かの自然派ワインへの興味を広げてくれるのです。