ワイン蔵

ワインセラー?地下室?自然派ワインの保管方法 – 後編

こんにちは、be a good friendの藤木です。be a good friendは、幸せな食卓で未来を明るくするをテーマに活動する自然派ワインのインポーターです。

でいつもはじまるのが、コツコツ更新しております。be a good friend のポッドキャスト「自然派ワインとオトモダチ」です。

このポッドキャストでは、ワインは大好きだけれどもそんなに詳しくないという方のために、今よりもっと自然派ワインと友達になれるようなヒントをお届けしています。

このポッドキャストから人気のエピソードを抜粋・再構成して、ご紹介していきたいと思います。

エピソードはこちら

この記事の題材となったエピソードは、以下からお聴きいただけます。

前編はこちら

前編に引き続き、みんな気になる自然派ワインの保管方法についてのご紹介をしています。

ワインセラーを買う必要はあるのか?

前編では、ワインの保管において「温度管理が一番大事」ということを紹介させていただきました。では、「ワインを飲むために、みんなワインセラーを買う必要ありますか?」となるのですが、実は私はそうは思っていなかったりします。

そもそもワインの保存・保管といったときには、大きく分けて2つの方向性があるんですね。その一つが「熟成」です。つまり、ワインを何年も保存・保管をして、その味わいが変化していく過程を楽しむのが熟成です。このように味わいが変化していくのを楽しむということを目的にするのか、もしくは購入して数日、数週間、数ヶ月、場合によっては1年といった期間において、日々飲むためにワインを保管するのかで、話はすごく大きく変わってくるなと思っています。

もし何年もワインを熟成をさせておきたいということであれば、ワインセラーすごく便利です。ワインセラーは、ワインを良い状態で熟成させるために色々調整されているものなので、すごく効率的で、便利です。

ワインの熟成に関しては、楽しみがすごくあるので、皆さんにも知ってもらいたいという気持ちもあるのですが、これはまた別の話題なので、機会を改めたいと思います。

まずは高温を避ける

今回は、日々飲むためのワインの保管についてご紹介していきます。

まず、日々飲むためのワインの保管であれば、極端な温度を避ける努力をすれば、まずは良いかなと思っています。ワインは高温でも低温でも劣化はするんですが、この高温と低温という比較で言えば、高温の方がダメージが大きいと思っています。ですから、まずは高温を避けることが大事ですね。

高温と聞くと皆さんはどれくらい温度をイメージされるでしょうか?ワインにとっては、おそらく皆さんがイメージされう高温よりも低い温度、中温と言えるぐらいの温度を超えさせたくないというのがあります。

具体的には20度を一つの基準にして、この温度を超えた環境で長く保管させたくないなと思っています。では、もし20度を超えた場所で数日置いたらこのワイン飲めないのか!?と聞かれたとすると、「いやいやそんなことはありませんよ」とお答えすると思います。まあ、ごく短期間なら気にならないこともあるので。しかしながら、やはり20度を超えた温度帯ぐらいから、意図しない味わいの変化がだんだん起きてくるイメージはありますので、20度を超えないようにするというのは一つの基準となります。

初夏から晩秋までは冷蔵庫もあり

20度を超えないを目指すということであれば、室温が20度未満の季節であれば、涼しい屋内の場所で保管しておくことができます。冬はもちろん春や秋で20度を超えないということが分かっている季節であれば、ワインセラーで保管する必要もなく、そのまま部屋に保管することができます。当然ながら、暖房が効いた部屋には置くことはできないので、その点は注意していただきたいです。

問題は、夏のような20度を超える季節。最近は夏に限らず、春も終わりになってくるとかなり暖かくなってきますし、残暑も長いので、微妙な時期は温度計を確認していただく必要はあるのですが、ともかくも20度を恒常的に超えるようになったら、注意が必要です。このような時期にワインセラーを持っていなければ、私の場合だとワインは冷蔵庫に入れちゃいます。低温の環境でもワインを長く置くと味わいは変化してしまいますが、高い温度に置くよりは良いかなと思っています。

ですが、冷蔵庫の中でも選べるのであれば、その中でも温度が高い野菜室とかがベターです。しかし、冷蔵庫にワインを保管し始めると必ず起こる問題というのがありまして、それは冷蔵庫のスペース取り合い問題です。つまり、家族の理解を得られない問題ですね。ワインを野菜室にバンバン入れていると、野菜がそもそも入らないんじゃないか!というふうに怒られたりするので、そういう問題が発生してしまうケースであれば、小さなワインセラーを購入するのも悪くないかなと思います。

もしくは、冷蔵庫自体をもっと大きくものに買い替えてみるでも良いですし、小さい冷蔵庫を自分のお部屋用に買い足すのでも良いと思います。とにかく温度をコントロールできるものがあるといいなということですね。

おわりに

ということで、今回はワインの保管、特に自然派ワインの保管方法についてご紹介しました。まとめると、日々楽しむことがメインであれば、ワインセラーは必ずしも必要ないよということです。

私としては、皆さんがワインセラーにお金をかけるよりも、信頼できるワインショップから日々飲むためのワインを日々買うようにしていただいて、そのワインショップをあなたのワインセラーの代わりに使っていただくっていうのが一番いいのかななんて思っております。